当時、南部アフリカの多くの国がHIVの割合は30〜40%だった。3人に一人がHIV。
現在は約20%程度に下がってるらしいがそれでも多い。
ボツワナの平均寿命は60歳台だったが、エイズの蔓延もあり30歳代後半まで下がったと言われていた。以前は一夫多妻でフリーセックスだった文化の影響も大きかったようだ。
女性もほとんどが10代で子供を産んでいるが、結婚はしていないケースも多い。
また「あいつは義理の兄弟(brother-in-law)なんだ」と言う話もしょっちゅう聞いた。
一夫多妻だったので、義兄弟も多いので、誰と誰が兄弟かよくわからないぐらい。
エイズで国が滅びることにもなりかねないので、当時は保健省もABC運動を推し進め、教育にも力を入れていた。公共機関にはコンドームが置かれ自由に持ち帰ることができるようにしていた。
Abstinence … 禁欲
Be Faithful … 誠実
Condom use … コンドーム利用
母子感染も多く子供でも薬を飲んでる子もいた。決まった時間に薬を飲み続ける必要があると聞いた。
現地の女性同僚と「相手がHIVならどうするか?」「自分がHIVならどうするか?」ってことについて話したことがあるが、いずれの場合でも「コンドームをすれば大丈夫」って考え方だった。
相手がHIVなら迷うと思うが、もし自分がHIVなら相手のことを思って絶対行動を控えると思う。
教育の違いもあるんだろうが、考え方が違ってたので、この時の会話は印象に残っている。