ボランティアの洗礼

もう十数年前になるが、アフリカのボツワナでJICA(海外協力青年隊)ボランティアとして活動した。久しぶりに現地の仲間から連絡を受けたこともあり、活動や現地での生活など思い出話も書いていこうと思う。

活動期間は2年間。仕事はIT人材の育成。赴任地は全国職業訓練校の資格認定を行う組織だった。
どんな生徒たちがいるんだろうと、新たな生活に希望を膨らませて着任したが、赴任先には育成するような生徒はおらず、最初の挨拶で所長に言われたのが「何台PCを買ってくれるんだ」という現実。
期待を一瞬にして砕く言葉だった。
現地ではボランティアが何かすることよりも、ボランティアについてくるお金やモノをあてにしている。
今になって考えればわからなくもないが、当時は理解に苦しんだ。いきなりの洗礼だった。
活動期間中は、絶対にPCなどのモノは買わずに活動を理解してもらおうと思った。
(結果的にはPCを買ってしまうことになるが、それはまた後日)